ユグドラシル軍団式自走砲はベック王国で追加された最新の兵器であり、砂漠、オアシスが多数存在するオマール大公国の戦場環境への適応を目的とした特別強化装甲の散熱機能と機体の飛砂防止機能を有している。自走砲に搭載の重火砲から改造した広範囲に発射が可能な「クラスター爆弾」は、地表と上空で爆発を引き起こすゆえ、その殺傷力は広範囲に及ぶ。そのため、リザードマンの軽装歩兵に対する攻撃力が増している。
自走砲の車両も多連装ロケット砲が増加され、近距離からの突撃、侵略に対する防御力のみならず、「クラスター爆弾」の殺傷範囲外でもリザードマンの戦闘用ビークルを正確に狙うだけの能力も兼ね備えている。自走砲の登場によってオマール大公国に侵入するリザードマンは初めて重火砲のとてつもない威力を味わうことになり、軽装歩兵の遊撃戦を主な戦術に切り替えることの検討を余儀なくされている。